個人事業主が車のサブスクを利用するのであれば、少しでも節税できるように正しく経費計上して対策することがおすすめです。

しかし、車のサブスクの経費計上は月額料金や駐車場代など、さまざまな項目があるのでどのように経費計上していいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では車のサブスクで発生する費用は経費計上できるのか、そしてどのように経費計上すればいいのかについて詳しく解説していきます。

個人事業主であっても車のサブスクを経費計上できない場合や、月額料金や駐車料金以外にも経費計上できる項目もご紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

車のサブスクの月額料金は経費にできる?

車のサブスク使用するとき、毎月発生する月額料金を経費計上することができます。

とはいえ、すべての個人事業主が車のサブスクの月額料金を経費計上できるわけではなく、車の使用目的によって経費計上できない場合もあります。

つまり、車のサブスクを経費計上するときは、ご自身がどのような使用目的でどの程度経費計上できるのかを理解することが大切なのです。

車のサブスクの利用料金を経費計上するときの条件

先ほどもお伝えしたように、車のサブスクのすべてを経費計上できるというわけではありません。

ここでは、車のサブスクを利用する下記の3つの状況別に経費計上できるのかをご紹介していきいます。

  • 自家用車として利用する場合
  • 仕事で使用する場合
  • 自家用車と仕事用を併用する場合

中でも自家用車と仕事用を併用する場合に車のサブスクを経費計上する場合は、少々複雑な処理をする必要がありますので注意しましょう。

自家用車として利用する場合

自家用車として車のサブスクを使用して仕事では一切使用しない場合、車のサブスクを経費計上することはできません。

車のサブスクを経費計上できるのは、仕事で車を使用する必要がある場合のみに限られます。

仕事で使用する場合

仕事で車のサブスクを使用して自家用車としては一切使用しない場合、車のサブスクにかかる費用を原則的にすべて経費計上することができます。

一部でもプライベートで使用してしまうと、全額経費計上できませんので注意しましょう。

自家用車と仕事用を併用する場合

自家用車としても仕事用としても車のサブスクを使用する場合、仕事で使用した割合のみ経費計上することができます。

例えば、1ヶ月を30日として、そのうちの15日間を仕事用として、残りの15日間を自家用車として車のサブスクを使用したのであれば、車のサブスクの50%の費用を経費計上することが可能です。

このような経費計上の仕組みを「家事按分(かじあんぶん)」といい、全体にかかった費用のうちどの程度が経費として計上できるかを算出する方法になります。

家事按分は個人事業主の判断で決定するものですが、合理的な根拠のもとに正しく割合を算出することが必要です。

車のサブスクの利用料金を経費計上するメリットと注意点

車のサブスクを経費計上するメリットは下記の3つです。

  • サブスクの月額料金を経費で落とすことができる
  • 固定資産税の経費計上が不要になる
  • 減価償却の計算が不要になる

それぞれのメリットを紹介するとともに車のサブスクを経費計上するときの注意点をご紹介していきます。

少し複雑な内容になってしまいますが、車のサブスクを経費計上するときには欠かせない内容ですので、必ず確認しておくようにしましょう。

サブスクの月額料金を経費で落とすことができる

先ほどもお伝えしたように、車のサブスクは仕事で使用する割合だけ経費計上することが可能です。

車を購入したときの経費計上はややこしいものが多いので、それらの経費計上を行う必要がないのは車のサブスクの大きなメリットと言えます。

また、車のサブスクの月額料金には、税金や自賠責保険料などの費用も含まれていますので、別途で法定費用を経費計上する手間も省くことも可能です。

固定資産税の経費計上が不要になる

車のサブスクを使用することは、車を「所有する」のではなく車を「借りている」状況ですので、固定資産税がかかることはありません。

所有している車種によっても異なりますが、車のサブスクを使用することで年間数万円〜数十万円の固定資産の費用を削減することができます。

減価償却の計算が不要になる

車のサブスクを利用することで、減価償却による経費計上が必要なくなります。

車を一括で購入して自分名義で所有する場合、複数年に分けて経費計上する必要がありますので、購入した年にすべて経費として計上できないのです。

個人事業主は基本的に、車の耐用年数に応じて均等に経費を割る「定額法」を用いて経費計上しますが、個人事業主にとっては大きな負担となる場合も多くなります。

その点車のサブスクを利用することで、この減価償却による経費計上が必要なくなりますので経費計上がとてもラクになるのです。

車のサブスクを経費計上するときの注意点

車のサブスクを経費計上するときの注意点は、別途料金が発生した場合の家事按分の経費計上が面倒になる可能性があることです。

車のサブスクには「走行距離」や「喫煙禁止」などの一定の制限が設けられている場合が多く、これらの制限を超えたり、無視してしまったりすると追加で費用が発生してしまいます。

例えば、月に定められた走行距離の上限を超えてしまったら1kmあたりの超過料金が発生してしまいます。また禁煙車で喫煙をしてしまうと車の返却時に原状回復費用が発生する可能性があるのです。

また追加費用がどれくらい仕事に関係しているのかを計算する作業が増えてしまうため、契約時に規約を確認しておきましょう。

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車のサブスクの利用料金以外で経費計上できるもの

車のサブスクで月額料金以外で経費計上できる主な項目は下記の3つです。

  • ガソリン代
  • 駐車料金代
  • その他の備品

経費計上できるものをしっかりと把握しておかなければ、不要な税金を支払うことになる可能性もありますので、不足なく経費計上できるように項目を抑えておきましょう。

それぞれの項目について詳しくご紹介していきます。

ガソリン代

ガソリン車・ハイブリッド車を走らせるために欠かせない燃料であるガソリンは、仕事で使用する(した)分のガソリン代のみ経費計上することが可能です。

ガソリンは車を動かすためには欠かせない燃料ですが、経費計上をするときに「燃料費」は勘定項目の指定がないため、「車両費」もしくは「燃料費」として経費計上しましょう。

駐車料金代

月極駐車場を借りて車を駐車する場合は「地代家賃」、時間貸しパーキングなどを利用する場合は「旅費交通費」として経費計上することが可能です。

仕事用のみで使用する場合はすべて経費計上することはできますが、プライベートと兼用する場合には注意が必要で、月極駐車場を利用するときは月額料金の割合と同等の家事按分で計算するようにしましょう。

その他の備品

車の状態を保つために使用する「洗車」や「清掃アイテム」、「消臭剤」などを経費計上することは可能です。

洗車機を利用するときにかかる費用は「車両費」、洗車に使用するタオルや洗剤などの備品は「消耗品」として経費計上することができます。

また、消臭剤や窓拭きタオルなどの車内備品も「消耗品」として経費計上することが可能です。

車のサブスクは経費計上することで節税効果が期待できる

今回は車のサブスクの経費計上について解説していきました。

車のサブスクは仕事のみで使用する場合とプライベートと兼用する場合に経費計上することができますが、プライベートと兼用する場合は家事按分をして経費計上することが必要です。

しかし、車を購入したときに必要な減価償却や固定資産税などの経費計上が必要ないと考えると、車のサブスクの経費計上はとても簡単に行うことができて、節税効果を期待できます。